気胸の短期滞在手術

気胸の短期滞在手術

気胸とは

気胸とは、突然肺が破れてしぼんでしまう病気です。 肺が完全にしぼんでしまうと、酸素が身体に十分入らなくなり呼吸困難を起こしてしまいます。

気胸は若い健康な男性によくみられる病気で、元々肺の一部に「ブラ」と呼ばれる壁の弱い部分があり、それが破れるため発症します

気胸の日帰り手術

気胸手術は1泊入院で可能です

気胸の日帰り手術は全身麻酔をして胸に5~12mmの器具を挿入して胸腔鏡という内視鏡を用いて行ないます。 手術時間は約30~60分で、肺の一部にあるブラを切除、あるいは縫い縮めます。

術後は手術して2~3時間で歩行可能で食事もとれます。手術翌朝に胸のチューブを抜き退院です。退院後は1週間後に抜糸に来ていただくだけです。重労働でなければ術後1週間程度で仕事復帰も可能です。

術後1週間程度で
仕事復帰も可能です。

一般的な気胸の初期治療は、まず局所麻酔をして胸に細いチューブを入れて肺からもれた空気を吸引します。それによって肺は再びふくらみ呼吸困難は改善します。この治療を胸腔ドレナージといいますが、これだけで終わると気胸の原因である「ブラ」を放置することになるので、気胸はよく再発します。またチューブが抜けるまでに約1週間の入院を要します。

それに対して胸腔鏡下手術は原因となる「ブラ」を切除あるいは縫縮することにより、気胸の原因そのものを治療します。胸腔鏡下手術は、キズも小さく、30~60分程度で終わるので、短期滞在手術に適した手術と考えております。

外科部長
小川 淳宏(おがわ あつひろ)

気胸についてよくあるご質問

気胸の手術をすると、傷が大きく残るのではないですか?

手術をしない場合チューブを数日入れることが多く、そのため傷跡が残り易くなります。一方、胸腔鏡下手術では、チューブは術後1日で抜けることが多いので数ヶ月すると傷跡はほとんど目立ちません。

気胸の手術をすると、後遺症が残るのではないですか?

気胸の手術ではブラの部分のみを切除、あるいは縫い縮めますので正常な肺への影響はほとんどありません。 術後約2週間たてば運動も問題ありません。むしろ手術せずブラを放置した場合、運動などによる再破裂の危険性が考えられます。

どんな気胸でも1泊入院で手術できるのですか?

術後再発気胸や肺気腫による気胸などでは数日の入院が必要になる場合があります。

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