④入院しても早期に退院や転院させられるのはなぜ?

入院しても早々に退院させられるイメージがあるのですが。

医療の仕組みを、患者様やご家族にお話する機会があります。その時、高い確率で聞かれることがあります。「転院(早期退院)させられる理由は何か?」多くの人が聞かれるということは、本人ご家族以外の方からの話もありながら、話題になっていることだと感じます。
たまたま、お話しされる方がそういった転院や早期退院を薦められたのでしょうか?何かの事情で誰もが同じように促されてるのでしょうか。そこには、どういう事情があるのか、病院側の立場でお話させてください。

病院の役割と急な患者さんを受ける備えが必要なのです。

最初にお伝えしておく必要があることがあるのでお話します。

  1. 医療の制度が、2週間での退院を推奨していること。
  2. 医療の技術や、治療のレベルが高く長期入院を必要としないこと。
  3. 病院の機能を維持して、適切に運用していく必要があること。

この3つのが、現代の医療サービスを説明していくことで重要となります。

1.医療の制度が、2週間での退院を推奨していること。
医療の制度とは、国の施策のことです。この厚生労働省が推奨し、国会で決めたルールが有ります。具体的に説明しますと、14日を超える入院において、1日の費用が大きく下がります。これは、医療費の増大という我が国の悩みに関係しています。つまり、長期に入院されると病院は得られる利益が少なくなるから、早期に治療を進めたうえで退院を促しましょうという流れになっています。もちろん、加療が必要な患者さんを無理やり転院・退院させることはありませんのでご安心ください。なぜ、そのような事になってきたのかと申しますと、医療費が大きく国の財政を圧迫してるからに尽きます。高度で先進的な医療に費用がかかることで、
2番の“医療の技術や、治療のレベルが高く長期入院を必要としなくなってきている”という状況もあります。こちらは、患者さんやご家族の負担が減り早期に社会復帰につながることです。
最後に、3番の“病院の機能を維持して、適切に運用していく”ということですが、病院のベッドにも限りがあります。もし、救急車を呼んだ時に受け入れる病院のベッドが全て埋まっていたらどうなるでしょうか?そうです、行くところが無く直ぐに必要な治療が受けられません。そのようなことがあると、命に関わることにもなりかねません。
つまり、いつでも急な患者さんを受けるためにベッドは開けておく、そのために必要な治療を効果的に行い、早期の社会復帰を目指すことが、求められる医療という事になります。

病院の機能について

入院して治療を受ける病院をイメージしてください。絶えず多くの患者さんが外来で診察を受けたり、救急車が一日に何台も来ませんか? その様な病院で提供される医療は、高度な治療や今すぐ必要な医療を提供しています。医療の業界では、急性期(きゅうせいき)医療と呼び緊急性を要する患者さんに対して提供される医療という意味合いです。また、その医療を提供する医療機関(病院)を総じて呼んでいます。

急性医療を提供される病院には、急な患者さんが救急車で運ばれてきます。その患者さんを受け入れせずに、もう少し居たいという患者さんを入院させておくことは病院としての能力が発揮されていると言えるでしょうか。急性医療を提供する病院の機能として、急患を受け入れられる体制を維持するということは大切な取り組みなのです。

治療の過程での医療機関の役割

急性期医療の次はどのような医療を受けるのでしょうか。
急性期 → 回復期 → 慢性期 と、大きく3段階にあります。KHSでは、この3段階にそれぞれ、多根総合病院・多根記念眼科病院を急性期、多根脳神経リハビリテーション病院を回復期、多根第二病院を慢性期として位置づけ、KHSの医療機関がつながっております。

治療の過程で病院を変わる事例

実際にどういった転院があるのか事例をあげて説明いたします。
《事例.1 59歳男性 心筋梗塞で救急搬送された場合。》
強い胸痛を感じ、救急車で多根総合病院(急性期医療)に入院。そのまま緊急手術を受ける。
カテーテル治療を受け、経過もよく2週間で退院可能となる。退院後は、地域の循環器の専門医が居る診療所で継続的な管理をおこないます。

《事例.2 63歳男性 脳卒中で治療を受けた場合。》
手足のしびれと言葉でなくなるなどの症状で急遽入院。手術治療を受けることとなる。
多根総合病院(急性期医療)で手術を受ける。術後3週間で退院となるが、多根脳神経リハビリテーション病院で機能回復の訓練を受ける必要もあることから、転院することになります。
2ヶ月のリハビリテーションを受けるが、もとの生活に戻れるまでの回復が無く、多根第二病院に転院することになります。

他にも、退院後に地域の連携医療機関の医療を受けることや、訪問看護など在宅医療を受けることもあります。KHSでは、医療が必要になったときから自宅に戻られるまでの過程の全てをサポートすることが可能です。
このように患者さまの受ける医療の段階に応じた病院(施設)があります。その適切な運営と機能を維持することも大切ではありますが、患者さまにとっても専門的で充実した医療を受けられるメリットも十分にあることではないでしょうか。

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