Radiotherapy│ 乳がんに対する放射線治療の実際
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乳がんに対する放射線治療の実際

乳がんに対する放射線治療(乳房温存放射線療法)は、乳房をはさむような方向(斜め方向)から照射します(接線照射という)(図1)。この接線照射法は照射中の全身負担は少ない照射方法です。照射中~終了直後の間には皮膚反応(日焼け症状)が出現しますが、時間とともになくなります。比較的重い副作用には1~2%の頻度で肺炎(放射線肺臓炎)が報告される程度です(詳細は診察時にご説明いたします)。

乳房温存放射線療法は、仕事などをしながら外来での通院治療が可能です。1回の治療時間は10分程度で、照射回数は通常25回(5週間)の治療期間が必要です(手術所見により5回追加の照射(ブースト照射)をすることもあります。図2)。

当院では、1回の照射線量を増加させた16回照射の寡分割照射(短期間照射)も行っています。ただし寡分割照射は、①50歳以上、②手術後の病期評価がpT1-2N0、③抗癌剤治療を必要としないなどの基準をみたす場合に良い適応とされており、その適用については個別に相談させて頂いております。

乳房温存放射線療法における本院の特徴

開院以来4年間で100例を超す乳房温存放射線治療の実績があります。乳房は突出した形で、放射線の線量分布を均一にするのが難しい臓器ですが、本院ではDynamic MLCによるField in Field法(図3)という新たな照射方式を使用し、乳房全体に均一な照射を行うことにより照射部位の副作用の軽減に努めています。

また、実際の照射の時は図4のようにポンチョタイプの術衣に着替えていただき、治療と反対側の乳房は隠した状態で、照射部位の乳房のみ露出して頂いた状態で照射を行います。毎回の照射時には女性スタッフが立ち会いまたは治療を実施し、安心して治療を受けて頂ける体制を整えております。

ご紹介から治療開始まで抗癌剤治療をしない場合、手術から放射線治療開始までの期間は20週を超えないことが勧められています。受診後すみやかに治療計画を行い、放射線治療を開始させて頂いております。

<図1.左乳房に対する乳房温存放射線療法の線量分布(例):接線照射法>

<図2.手術した範囲に対して行う5回追加照射(ブースト照射)(例)>

<図3.乳房温存放射線療法(接線照射)におけるField in Field法(例)>

<図4.照射時の術衣>

放射線治療科の初診 診療担当表

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