Radiotherapy│ 放射線治療の進め方
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照射は通常15分程度。副作用などの心配も含め
医師と看護師が精神面でもサポートします。

放射線治療の進め方

当院では通常の放射線治療に加え、以下のような高精度放射線治療も行っております。
・脳・肺・肝臓・脊椎に対する定位放射線治療およびIMRT
・前立腺・頭頸部をはじめとした部位へのIMRT

※上記以外にも、適応のあるさまざまな部位に対して定位放射線治療やIMRTを行っております。

外来・面談

治療方針を決定するために、医師の診察を受けていただきます。
また、最適な放射線治療を行うために、必要に応じてPETやMRIなどの検査等を実施することがあります。

看護師によるアセスメント

放射線治療を行うことが決定すれば、患者さんから生活状況や要望、治療を進めていくうえでの不安などをお伺いし、治療期間中の食事や生活上の注意点についてお伝えします。
また、最後まで安心して放射線治療を受けていただけるよう、治療期間中は専従の認定看護師が毎日患者さんの体調を確認しながら、日常生活指導をはじめとしたサポートを行っています。

固定具の作成

正確な放射線治療を受けていただくために、治療する部位や体に合った固定具の作成を行います。
所要時間は15分~30分程度です。

治療計画用CT撮影

放射線治療の計画を行うために、作成した固定具を装着してCT撮影を受けていただきます。
通常のCT検査と変わりませんが、場合によっては造影剤も使用します。

治療計画の作成

放射線治療の計画をするために、作成した固定具を装着してCT撮影を行います。
通常のCT検査と同様ですが、必要に応じて造影剤を使用する場合があります。

治療計画の検証

立案された治療計画が安全かつ正確に行われるか、専門のスタッフ(医学物理士、放射線治療専門技師、品質管理士等)が治療計画の検証を行います。

放射線の照射

治療計画の検証作業で安全が確認されれば、治療計画に基づいて放射線を照射していきます。
照射方法によって時間は異なりますが、通常照射で15分程度の照射となります。
照射による痛みは全くありません。

経過観察

照射期間中は毎日の看護師または診療放射線技師による体調確認と、週に一度の定期診察を行います。
また、放射線治療における効果、副作用などの適切な対応のために、照射終了してからも定期的な受診をしていただく場合もございます。

看護師の取り組みについて

現代のがん治療において、放射線治療は根治から症状緩和まで、幅広い適応があります。しかし、患者さんやご家族の中には「放射線についてよく分からない」「何となく怖い」などのイメージを抱き、放射線治療を受けることを躊躇されたり、不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
このような患者さんやご家族の不安を少しでも和らげるために、看護師は治療期間中、患者さんの現在の体調やライフスタイルに応じたきめ細やかな指導を行っていくことが重要であると考えます。
当センターで行っている放射線治療中の看護面談についてご紹介します。

看護面談で行っていること

放射線治療を受ける上で、治療中の副作用の発生は避けられませんが、日常生活に注意することで、症状を軽減したり、回復を早めたりすることができます。
そのために看護師は、医師の診察とは別に必要な時期に面談を行う事で、患者さんの日常生活習慣や健康状態、セルフケア能力を把握した上で、お一人お一人に適した支援を行い、患者さんが快適に治療を完遂できる様にご家族を含めサポートしています。
また当センター独自の取り組みとして、患者さん自身が副作用の経過を少しでも理解しやすくなるよう面談時には「ケアマップ」というパンフレットを用いた指導を行っています。
ケアマップとは、照射部位や疾患によってどのような副作用が、どの時期に生じやすいか、またその副作用の症状について日常生活の中でどのような点に注意して対処していけばよいかを1枚の表で示したものです。
ケアマップを用いることで、患者さんやご家族が、治療経過を視覚的に把握し、看護師と一緒に確認や相談がより容易にできるようになっています。
看護面談では、副作用以外の面でも、患者さんやご家族からの不安や疑問にできる限り対応しており、これまで治療を受けられた多くの方から、面談に対する満足の声をいただいています。

最後に

放射線治療を受ける患者さんが心の中に抱えている不安や葛藤は、計り知れないくらい大きなものだと思います。
患者さんが安心して治療を遂行できるよう、放射線治療中の身体のケアはもちろんのこと、患者さんやご家族の精神面の支えも含めて全力でサポートさせていただきますので、どんな些細な事でもお気軽にご相談ください。

高精度放射線治療を行う部屋は、治療中は患者さまお1人となります。会話はマイクとスピーカーを通して可能ですが、患者さまからは私たちスタッフの姿は一時見えなくなります。そこで、少しでも患者さまがリラックスできるように、広い空間をとり、天井には天窓のように見える装置を設置しています。

高精度放射線治療センター

病院・施設内における写真(動画)撮影及び録音について