2017.10.28


介護保険って何?



今回は介護保険制度の特徴をポイント別で説明致します。

介護保険って何?
介護が必要になっても、住み慣れた地域や自宅で自分らしく生活できるよう、また、家族の負担が軽減されるよう、みんなでお金を出し合って社会全体で介護を支えようという制度です。

ポイント1 介護保険の財源は?

私たちは40歳になると介護保険に加入し保険料を払いはじめます。市町村ごとに介護を受ける人口など必要な介護の量が異なるので保険料は市町村ごとに異なります(大阪市の場合、標準的な月額保険料は月約7,000円※2017年現在)。その保険料と税金が財源となっており、介護が必要な人口が増加するので今後保険料は高くなることが予想されています。

ポイント2 介護保険サービスを利用するにはまず申請!(申請主義)

介護保険サービスは申請しないと利用することが出来ません。
ただし、申請の段階では、個別に必要な介護の内容や量の見当がつきにくい為に、申請者個別に“認定調査”が行われます。“認定調査”については別の機会に詳しくご説明しますが、認定調査により個別に必要な介護の内容や量の目安となる「介護度」等が認定され、基本はこの「認定」が出てからサービスを利用して頂くこととなります。
介護保険の申請方法や認定調査等に関してはどうしても煩雑で難しいと思われがちです。介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように申請や調整を行うのがケアマネージャー(介護支援専門員)です。介護保険わからない方は、私たちケアマネジャーが在籍するKHSの居宅介護支援事業所までお電話下さい。私たちが申請代行はもちろん介護の計画から介護サービス事業者との調整まですべてのお手伝いを致しますのでご安心下さい。
お問い合わせ先 多根総合病院居宅支援事業所

ポイント3 認定調査の結果により保険適応で受けられるサービス量が決まる

介護保険と医療保険の一番の違いは、医療保険の場合はどれだけ医療を受けても保険が使えます。すなわち1割負担の保険証をもっている方であれば、いくら高額になっても支払いは1割です。
しかし、介護保険の場合は認定調査によって認定される介護度により利用限度額が変わります。介護度は個人個人の状態により軽い方から「要支援1」~「要介護5」までに区分され、比較的お元気な方は保険が使える金額が少なくなり、介護が多く必要と思われる方は使える金額が多くなります。
軽い 要支援1・・・55,700円
重い 要介護5・・・401,100円

参考  1ヶ月で使える介護度別金額 要支援1が軽度で要介護5が最重度になります
*大阪市 ハートページより引用
その介護度が決定する上で認定調査は非常に重要です。この認定調査については次回で詳しく説明したいと思います。

ポイント5 主治医による意見書が必須

介護保険を申請しサービスを受ける際に必ず主治医の意見書が必要になります。
稀にどの医療機関にも診療を受けられていない方もいます。そのような方はとりあえずどこかの医療機関、お近くの診療所や病院へ受診して頂く必要があります。
そういった意味においてもいろいろな相談に気軽に乗ってもらえるかかりつけ医をお持ち頂く事はとても大切です。
ちなみに主治医の意見書は医師であれば誰でも記載出来ますが、できれば介護保険のサービスが必要となった主な疾患を治療している医師にお願いするのが望ましいです。
ただ、眼科や耳鼻科などはあまり記載する機会がないので、稀に記載を依頼しても断られることがありますのでご注意ください。

ポイント6 介護支援専門員(ケアマネジャー、以下ケアマネジャー)とサービス計画(ケアプラン、以下ケアプラン)

介護認定が出てもすぐにサービスは利用出来ません。
介護保険でサービスをうける為にはケアプランが必要です。
ケアプランは自身でも作成できますが、かなり手間がかかりますので、ケアマネージャーに依頼して作成してもらうのが一般的です。
介護に関して少しでも疑問や聞きたい事があれば私たちKHSのケアマネジャーまでご連絡ください。
ケアマネジャーの役割とケアプランについては次々回で詳しく説明したいと思います。

ポイント7 介護保険サービスにはルールが多い

介護保険サービスは融通が聞かないとよく言われます。特に訪問介護(ホームヘルパー)でよく聞かれるご意見です。
例えば、同居家族がいる場合は原則として家事支援を行うことはできない等です。
しかし、ポイント1で説明したように利用者負担以外のサービス料金は税金や保険料から介護事業所にお金を支払っているので、ルールなくサービスを多くの方が利用すれば、皆様が支払っている介護保険料が高額になるということを理解して頂きたいのです。

ポイント8 介護保険の費用は1割もしくは2割負担である

費用は基本的に1割もしくは2割負担です。負担割合証で自身が1割か2割か確認しておく必要があります。
☆ただし、支給限度額を超えた分は保険が適用されず、10割負担(全額自己負担)となります。

参考イメージは、負担割合証。

 


【関連記事】介護保険の利用について「何?」を解決します。
介護保険って何?
②②介護認定って何?
③ケアマネージャーって何?【準備中】
④ケアプランって何?【準備中】
⑤自宅で使えるサービス【準備中】
⑥ 施設などに入所して受けるサービス【準備中】