どんな検査?

大腸がんの発見と予防の双方において非常に重要な検査で、誰もが40歳を過ぎたら一度はすべき検査です。内容は、下剤で大腸をきれいにした後、太さ10~13mmの内視鏡を肛門より挿入し、全大腸において、ポリープ・腫瘍・炎症・その他異常がないかを直接観察する検査です。検査時間は検査目的や見つかったポリープの数や大きさにより異なりますが、10~30分程度です。


大腸内視鏡検査を楽に受ける7つの工夫

大腸内視鏡検査は苦痛を伴うイメージをお持ちだと思いますが、当院ではその“苦痛”をあらゆる角度から科学的に分析し対応策
‘7つの工夫’を設けることにより「患者様にやさしく精度の高い検査」を提供しています。

大腸検査中の痛みは挿入時に大腸が引き伸ばされるためと、観察時の大腸内への送気で大腸が張るためです。

  1. 「浸水法」・・・通常の挿入は大腸を空気で膨らませて視野を確保し挿入していきますが、浸水法は大腸内に少量の水を注入して視野を確保し挿入していきます。この方法は多数の論文でも検証されていますが、大腸を引き伸ばしにくく、お腹も張りにくいため疼痛が少ない挿入法です。(当院からも浸水法の有用性を英語論文で発表しています。)
  2. 「UPD」・・・内視鏡形状観測装置というハイテク機器の併用です。大腸内視鏡は挿入されるともちろん通常は外からその形を見ることはできません。しかしこのUPDという機械は体内の内視鏡形状を特殊な磁気センサーにてモニターに投影することができます。これにより不要な大腸の引き伸ばしが減り検査中の疼痛を軽減できます。
  3. 「二酸化炭素」・・・検査中の送気を二酸化炭素で行います。二酸化炭素は空気よりも大腸内からの消失が圧倒的に早いため、検査中や検査後のお腹の張りが軽減されます。
  4. 「鎮静剤と鎮痛剤の併用」・・・いくら挿入や観察に苦痛が少ないといってもやはりお尻からカメラを入れる検査ですので個人差はあるものの違和感や羞恥心が生じる可能性があります。少量の麻酔を併用することで眠っているうちに検査・治療が終わり、患者様には「あれ、もう終わったのですか?全然わかりませんでした。」と言っていただけることが多いです。
    →鎮静剤/鎮痛剤の使用
  5. 「柔らかく細い特殊な内視鏡」・・・腹部手術歴などにより大腸に癒着がある方は大腸が急峻に屈曲しており通常の内視鏡では挿入困難であったり強い疼痛を伴ったりします。しかしこの内視鏡を使うと少ない苦痛で検査・治療を完遂することができます。

    前述の工夫により検査自体の苦痛はほとんどなくなりつつありますが、依然として下剤を内服する苦痛は克服すべき課題として残っています。
  6. 「下剤の工夫」・・・当院では経鼻胃カメラ検査中に下剤を胃や十二指腸内に投与することで「全く下剤を飲まなくて良い方法」を考案しており希望があれば行っております。またそうでなくても当院で使用する下剤は以前の2L飲まなければいけない下剤ではなく1Lの内服で大丈夫なので以前よりは前処置も楽になっております。
    検査が楽でも検査に費やす時間や日程は社会的・精神的苦痛に繋がりかねません。
  7. 「検査日程の工夫」・・・当院では忙しい患者様のニーズに合わせバリエーションに富んだ検査日程をご用意しております。多くの病院が行う通常の、‘月~金(平日のみ)、午前:胃カメラ、午後:大腸検査’に加えて、‘土曜日の検査’、‘午前の大腸検査’、‘1日で胃カメラと大腸検査両方’を提供しておりますのでご相談ください。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の流れ

大腸内視鏡検査では外来予約と入院予約(日帰り手術センターまたは一般病棟利用)の2つの予約方法があり、消化器内科(外科)の外来受診時に医師との相談で決定します。
外来予約(入院せずに検査した場合)では小さいポリープは切除出来ますが、4mm以上の大きいポリープは安全のため入院により切除いたします。高齢の方や重篤な併存症のある方は入院予約をおすすめさせて頂くことがあります。また、20mmを超える病変を切除するために高度な治療を要するときは、日帰り手術センターではなく一般病棟への入院となる場合もあります。
*入院予約では外来予約と比較して費用が高くなります。(Q&Aにおおよその費用を記載しています)

ここでは、外来予約での検査の流れをご紹介します。
*詳細は、大腸カメラ予約時にパンフレットを用いて看護師より説明があります。




1.指定された食事を

大腸内視鏡検査は、内視鏡により大腸の中を観察し、腸の病気やポリープなどを見つけるために行う検査です。
大腸スコープ(カメラ)には大腸の中に残った排液を吸う3mm程度の吸引口があるので、水状になると吸引することができますが、大きい便や固まりは吸引することが出来ません。その為、大腸の中がきれいになっていないと、検査に時間がかかったり、正確な診断が出来なかったりするばかりでなく、検査が受けられない場合もあります。前日は制限食となります。当院では売店にて販売されている大腸検査食(クリアスルー)を推奨しています。大腸検査食(クリアスルー)は、大腸の中にカスが残らないようにし、下剤の服用量を少なくするための食事になります。
受付

2.下剤の服用

医師の判断にて眠前に処方された下剤を服用します。便秘の方や普段下剤を服用している方は外来診察時に医師にお伝え下さい。





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3.検査当日・起床後

  • 脱水予防のために、起床後、コップ1杯の水を飲むことをおすすめします。
  • 通常服用している朝のお薬がある方は外来診察時に医師に報告してください。服用可能なお薬は起床時に服用します。

4.下剤(モビプレップ)の服用

モビプレップは便を出すだけではなく腸の中を綺麗に洗うお薬です。モビプレップは1Lを1時間かけて服用し、その後お水やお茶を500mL(服用したモビプレップの半量)飲みます。
午前7~9時に飲み始めますが、まずコップ1杯をゆっくり服用し、吐き気、腹痛、じんましんなど普段と違う体調の変化がないことを確認します。その後モビプレップを1時間かけて1Lまで服用して下さい。続けて水500mLを30分かけて飲みます。
これで一旦モビプレップの服用は終了です。(モビプレップは2Lの薬なので1L残した状態になります)
*体調の変化がある場合、内視鏡センター(代表番号:06-6581-1071)に連絡をして下さい。

5.下剤(モビプレップ)の服用後

モビプレップを服用すると排便が起こります。モビプレップは腸の中を綺麗にするお薬なので、数回にわたって液状の排泄があり、お水のようになってきます。排泄は、モビプレップ服用後2時間程経つと次第に収まってきます。
便が止まって30分経過した時点で一度病院に電話連絡して下さい。スタッフが話を聞き、検査が出来るか判断します。
*検査が出来るまでに至っていないと判断したときには、モビプレップを追加で飲むことがあります。また、来院後に浣腸をする場合もあります。

6.検査当日の食事・水分について

  • 食事

    検査前→検査当日は検査が終わるまで食事は出来ません。
    検査後→一般的には、検査終了後から食事は可能となりますが、検査内容により異なります。帰宅前に看護師より個別に説明がありますのでご確認下さい。

  • 水分

    検査前→水(白湯も可)やお茶に限っては飲むことが出来ます。(スポーツ飲料は不可)当日モビプレップ服用中は指示に従って飲水し、その後、検査開始まで水分量の制限はありません。病院でも必要に応じて水分摂取して頂きますので、水(またはお茶)をご持参下さい。
    検査後→水やお茶以外(スポーツ飲料等)も可能となりますが、検査内容により当日のお酒はお控え頂くこともあります。帰宅前に看護師より個別に説明がありますのでご確認下さい。





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7.来院

1階受診機受付後、本日の予定表を持って内視鏡センターへお越し下さい。
検査までの準備の流れは次の通りです。スタッフが対応しますので、不安なことがあれば何でもお話しください。

検査開始

8.注意事項

  • 意識下鎮静法により鎮静剤(眠くなる薬)を使用するため、自力運転での車・自転車・バイクによる来院は禁止です。場合によっては、安全のために鎮静剤を使用できないことがあります。帰宅時には、付き添いの方も来て頂けることを推奨します。
  • 検査着に着替えるため、着脱しやすい服装でご来院下さい。
  • 検査中は爪にセンサーを付けて呼吸状態を調べるので、ネイルやマニキュアは外してご来院ください。


9.検査室へ入室

検査室へ入室後、検査を楽に受けて頂くために医師の指示にて点滴より鎮静剤(眠くなる薬)・鎮痛剤(痛み止め)・大腸の動きを抑える薬を入れてから検査を開始します。

検査室へ入室検査室へ入室

10.検査

検査時間は20分程度です。(検査の内容により異なります)
肛門にゼリーを塗布した後、大腸内視鏡を挿入します。痔がある場合や排便により肛門が痛い場合には申し出てください。
検査では、大腸にポリープや腫瘍・炎症・その他異常がないかを直接観察します。3mm以下の微小なポリープや大腸の組織の一部を必要に応じて採取し、さらに詳しく調べる病理組織検査をします。組織を採取するときの痛みはありません。



11.検査後

鎮静剤を使用していますので、内視鏡センター内リカバリー室(休憩室)で1時間程度休息をとり、ふらつきがなく血圧が安定していることを確認の上、帰宅となります。帰宅時には検査内容により食事・入浴・生活の注意点をご説明いたします。

検査後検査後

検査後も24時間365日電話対応しています

当院は二次救急指定病院となっており、検査後も24時間365日電話での対応をしています。(日中は内視鏡センター、夜間・休診日は救急外来へ繋がります)
内視鏡検査後、ご不明な点がありましたらご連絡ください。

内視鏡検査においてご質問・ご相談はお気軽に連絡ください。

TEL.06-6581-1071/内視鏡センター(代)

社会医療法人きつこう会多根総合病院

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〒550-0025
大阪市西区九条南1-12-21
TEL:06-6581-1071
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