2018.12.26


生活機能を見据えたリハビリテーション 5



当センターでは、食事・排泄・入浴等のサービスに加え個別機能訓練について、対象となる利用者の皆様の生活歴や想いを中心とし、専門職を交え多職種で意見交換しサービスの提供へつなげています。

日常生活の場において、
・自身に役割があること
・自身に希望や目標があること
・自身と他者との間に頼り頼られの人間関係があること
等を大切にし、当事者オリジナルのプログラムを設定しています。

 

Eさんのプログラムを紹介します。

 

前回のDさんが活躍されていたタオルを整理整頓するお仕事。
Dさんがサービスをご利用されない時は誰が?
タオル全体のボリュームが大きいため、座ったままでもできるようにテーブルごとに分散してみなさまにご協力いただいています。

 

「自分が使わしてもらうやつやからなんぼでもやるで」
と頼りがいのある声を聞くことができます。

 

さてたたみ終わったタオル類を、次は浴室・脱衣室まで運ぶ必要があるのですが、それはEさんをはじめ多数の方にお願いしています。
大きなカートを押して歩くことができなくても、移動手段・方法はスタッフがサポートし、持ち運びの部分を協力していただいています。
ほんの小さなことですが、ここに依頼・役割・感謝・達成感など様々なできごとや気持ちが生まれます。

 

「今日はワシの運ぶ仕事はないんか」
とスタッフがうっかりしていて驚かされることもあります。

 

 

生活相談員 片岡