2018.12.16


生活機能を見据えたリハビリテーション 3



当センターでは、食事・排泄・入浴等のサービスに加え個別機能訓練について、対象となる利用者の皆様の生活歴や想いを中心とし、専門職を交え多職種で意見交換しサービスの提供へつなげています。

 

日常生活の場において、
・自身に役割があること
・自身に希望や目標があること
・自身と他者との間に頼り頼られの人間関係があること
等を大切にし、当事者オリジナルのプログラムを設定しています。

 

Cさんのプログラムを紹介します。

ご自宅の環境がバリアフリーであるところはまだまだ多いです。
身体機能が低下してしまうと、数ミリの段差でもつまづいてしまうことがあります。
また、階段に手すりをつけても、「昇り」は比較的踏ん張って実現できることがありますが、「降」は恐怖心が加わり手や足への荷重が適切に行えません。
自宅でのこの生活に必要な行為に常に誰かが見守ってくれているわけではありません。

 

当センターでは通常のデイルームはバリアフリーとなっているため、階段室へ移動して昇り降りの練習を行います。
機能訓練指導員は反復練習に付き添うだけでなく、自宅を想定した動きも取り込みます。
定期的に自宅へ訪問し、プログラムが適切かを評価することも含まれています。

 

「心配かけずにできるようにならなアカンな」
と気合十分で頑張っておられます。
可能な限り自宅でも環境を変えることなく生活を継続していけるよう応援しています。

 

 

生活相談員 片岡